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33.プール1

مؤلف: 春風悠里
last update تاريخ النشر: 2026-08-25 08:29:33

 ボトルフェスが終わってから、学園には相変わらずの穏やかな日々が戻った。

 あの翌日はボトルを探しきれなかった生徒向けに、ラビッツのメモしたマップを元に場所が掲示され、無事に全員がボトルを入手した。フェスが終わったあとは、相手を見つけられなかったり見つけてもらえなかった生徒が生徒会へと報告し互いの名前を教えてもらう。それはそれであとから受け渡しが行われ、交流が生まれる。

 あの夜のきらめきは、ずっと胸に残っている。ラビッツに頬にキスしてもらって、これから新たな関係が生まれる――、と思ったものの。

『あれは、と、特別だったから。忘れて……ん、忘れてもらっても困るけど、気にしちゃ駄目なんだからね!』

 と翌日に言われ、俺はどう動いていいのやら少し戸惑ったままだ。

 ま、ツンデレだからな!

 普段の態度からも、かなりの恥ずかしがり屋さんであることは理解している。少しずつ進展していることは確かだし、好意も感じている。焦らないようにしよう。

 パトロール隊への小さな頼まれ事なんかもある中、一ヶ月が過ぎて六月の雨の時期も終わり、学園は一気に夏の色に変わった。プールの水面も、陽を跳ね返してきら
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     夏休みはラビッツとたくさんデートに行った。どうしても護衛は必要だったけど、満喫したと思う。 魔法で動く仕掛け満載のアスレチック・ワールドや、幻影迷路まである遊園地。植物園ではしゃべる珍しい花なんかも見た。魔法世界を二人で存分に楽しんだ。 デートの終わりには小さくキスをさせてくれる。『ラビッツ』『……ん』 いつもの終わり。 あの深いキスを知っていると少し寂しさもあるけど、目をつむって待ってくれるのが可愛すぎて尊さまで感じる。 ――学園に戻る前、王宮の静かな書斎で父に呼び止められた。 父は椅子に腰掛け、静かに俺を見た。金糸のように輝く髪、碧眼は鋭く深い。俺も同じ金髪で碧眼なのに、父の纏う空気には遠く及ばない。「ずいぶんと入れ込んでいるようだな」 低く、重みのある声だ。どこか探るようでもあり、少しだけ心配も滲んでいた。前世とは違って父親との距離は遠いものの、家族の絆は感じている。「そうですね。ラビッツに恋してます愛してます離れてる時間が辛くて仕方ないです今すぐ彼女の元へ飛んでいきたい」 一瞬、父の眉がぴくりと動いた。まだまだ子供のような話し方をするとでも思われたんだろう。「そ、そうか……」 引かれたのは気にしない。 何が起こるか分からないからな。前世だっていきなり人生が終了したわけだし、正しく現状は伝えたい。「ゴホン。もうすぐ秋だ」「はい」「そして冬がくる」「はい」 父は立ち上がり、窓辺へと寄った。王の風格が漂っている。その佇まいを見ると、いつか国王陛下になることへのプレッシャーを強く感じる。「お前にはこれから……例年の行事の遂行をする義務が生じる。夢結びの儀だ。学園にいる間は、学園で行う」「父上がそうしたようにですよね」「そうだ」 このゲームが「泣きゲー」と言われるゆえん、それが始まってしまう。「それで……だな。秋になると、もしかしてなんだが……」「知っていますよ」「……なんだと」「秋になれば、あの少女が現れる。父上の時と同じように」「……!!!」 父の顔に驚きが広がる。 ゲームのニコラは、それとなく父親から聞かされていただけだった。だから、その時が来るまで心を痛めながらも傍観者に徹していた。 十二月は夢結びの月。 人の願いが光となる。 伝統的に王家の者が「光の塔」にて人々の願いを空へと昇らせる。夢

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